いなべ市北部集落の史跡に冠木門を建立(7/24)

平成28年7月24日にいなべ市藤原町鼎(かなえ)にある鼎塚(かなえづか)と呼ばれる歴史的な史跡に冠木門が建立されました。西暦1600年の関ヶ原の戦いにおいて西軍が敗れた際、西軍に属していた島津義弘の軍勢が東軍の正面を中央突破して背進し、見事に逃げ延びた武勇伝が知られています。島津軍はその後、養老山地を越えて、現在のいなべ市北部の川原や鼎に入り、追手と戦いながら、岐阜県上石津町付近から五僧峠を越えて滋賀県多賀方面に逃れたとされています。

この背進は「島津の退き口(のきぐち)」と呼ばれ、この際に多くの島津軍の兵隊が討ち死にしました。地域の方々がこの遺体を葬ったのが鼎塚と呼ばれる史跡です。四日市大学はCOC事業が始まった平成26年から鼎地区に入りましたが、当時の鼎塚付近は雑草で覆われ、近づくことも、塚を見通すことも出来ない状態でした。その後、協創ラボ「北勢地域のグリーンツーリズムによる拠点づくり」や、1人1プロジェクト「グリーンツーリズムによる北勢地域の観光産業振興」等の活動を通じて鼎地区の方々と親しくなり、四日市大学自然環境教育研究会の長谷川博久様が中心となり、地域の方々と相談を進め、この度、地域の方々の力で塚付近の雑草刈り取りと整備を行い、また、冠木門の建立を行いました。全て手作りです。

毎年、8月初めに、鹿児島県日置市の小学生が「関ヶ原戦跡踏破隊」を結成し、当時の島津軍の退き口の経路を約4日間をかけて行進する行事が行われています。今年度は57回目になり、8月5日(金)に鼎地区を通過する予定です。この時に、鼎塚に立ち寄ってもらい、冠木門をくぐり、塚に献花してもらうことになっています。

地域資源を探り出し、それを地域の方々の力で観光資源化し、地域の活性化に役立ててもらうことが、我々のグリーンツーリズム活動の目標であり、今回はその事例となりました。

ケーブルTV(CTY)のケーブルNewsにも取り上げられました。下記URLからご覧になれます。冠木門製作の映像は7月26日放送分の3分20秒付近からです。

http://ctycns-streaming.evv.jp/#s=1

冠木門の木材の加工を行う地域の皆さん

冠木門の木材の加工を行う地域の皆さん

鼎塚の前で冠木門の据え付け作業を行った

鼎塚の前で冠木門の据え付け作業を行った

完成した冠木門

完成した冠木門