公害の教訓を次世代につなぐ(環境省委託事業)(8/30)

2018年8月30日~9月2日、「新潟水俣病・公害スタディツアー」が開催されました。対象は次世代を代表する大学生を中心とするユース世代です。公益財団法人公害地域再生センター(通称「あおぞら財団」。大阪市西淀川区)が企画・運営する、このスタディツアーは環境省委託事業でもあります[環境省平成30 年度ユース世代による公害体験の聞き書き調査業務]。

今回、この新潟水俣病の現場を訪ねるスタディツアーには、全国からユース世代18名が参加しました。聞き書きの訪問先別に4班に分かれ、それぞれ公害(環境)教育に携わる教員と記録スタッフが1名ずつ、指導役としてつきました。本学からは「四日市公害論」や社会調査実習(質的調査)を担当する、総合政策学部の神長唯教授が指導役教員として参加しました。8月28日の事前学習会に始まり、スタディツアー全日程で引率・指導役として携わりました。3泊4日という限られた日程ながら、フィールドワーク等を通して新潟水俣病について現地で学び、最終日には聞き取り調査を行った関係者の方々をお招きしての発表会という場もあります。そのため、連日ほとんど休憩も挟まないまま、朝7時から毎晩21時過ぎまで現地調査やふりかえり作業が続きます。それでも時間が足りず、3日目は学生も教員も日付変更線近くまで粘って発表準備に真剣に取り組みました。

発表会では地域の方々からさまざまな感想や意見が寄せられました。学生たちはそれらをしっかりと受け止め、続く事後報告書のまとめ作業にとりかかっています。現地で闘い続けてきた方々から直接、公害の経験とその教訓、そこに込められた強い思いを聴くことを通し、地域にとっての持続可能性やSDGsへとつなげていくことが今、まさに求められています。

[参考] 前回2010年の「公害地域の今を伝えるスタディツアー」の様子はコチラ

語り部さんの話を聞き、思わず涙する参加者も

フィールドワークで旧昭和電工鹿瀬工場を一望

夜は聞き取った内容のアウトプットと情報共有

膨大な情報を、心に残ったフレーズを元に整理

直前まで発表打ち合わせを自主的に行う学生たち

自分が理解・再構成した内容を皆さんの前で発表

現地を訪れ、人々との出会いがスタディツアーの醍醐味